博多人形いとう | 日本の伝統工芸品「博多人形」

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博多人形の修理・復元

修理・復元のご依頼

大切な想い出とともに、飾られてきた博多人形。
その大切な博多人形が壊れたり・汚れたりした時は、私どもへ、ご相談下さい。
出来る限りお直しさせていただきます。

実例

作品の修理の一例としてご紹介いたします。
下記画像が、修理依頼いただきました作品です。
ご自宅で箱にお詰になった状態で保管されていたとお聞きしています。

※箱に一緒に詰められていた新聞紙面の日付(昭和4年1月12日付)から、それ以前の製作であると思われるとのことでした。

修理完了後の画像です。 箱の表ラベルより、博多紙赤間町、樋口商店との記載が分ります。

日本の野球は、現在の東大の前身である第一大学区第一番中学で、アメリカ人教師ホーレス・ウィルソン氏が、学生たちに教えたのが最初と言われています。 この学校は、やがて、開成学校、第一高等学校となり、この一高が、まず、全盛時代を築いて、つづいて、慶應、早稲田が台頭。 早慶戦が日本一の王座争いとなって、爆発的な人気を呼び、野球熱が、日本のすみずみにまで行き渡ることになりました。

この人形が、そのような野球熱の時代背景から、発祥したのかは、うかがい知れませんが。 その時代を知る貴重な作品だと感じます。同様に、その時代の心情を感じさせてくれる気がいたします。 修理の過程で、その時代を、感じることができましたこと、こちらからも、感謝の意も込めまして、記載させて頂きました。

ありがとうございました。

後日談:当時、樋口久三郎氏 という作家が、活躍されていた旨確認いたしました。
恐らくこの方の作品であろうと思われます。